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NEW 2025.4.1
DONNADEXIGN技術者向けレポート(概略)
タイトル:マシン・アイデンティティ管理:セキュアでスケーラブルなWorkload Identity戦略の構築
本レポートでは、マシン・アイデンティティ(Workload Identity)が現代のITインフラにおける新たな攻撃対象となっている実情を踏まえ、そのリスクと対策、実装方法について上級技術者の視点から体系的に解説する。
まず、近年のクラウドネイティブ化、CI/C D、自動化技術の浸透により、人間ではなくマシン同士が相互に通信を行い、処理を実行する機会が爆発的に増加している。このような環境において、マシン同士のやり取りに用いられる認証情報(APIキー、SSH鍵、TLS証明書、OAuth/OIDCトークンなど)は、人間のIDと同等以上の価値を持ち、しばしば監視対象から外れてしまうため、悪意のある攻撃者にとっては極めて魅力的な標的である。
実際、マシンIDの悪用に起因するインシデントは後を絶たない。GitHub上でのAPIキーの漏洩、長寿命トークンの使い回し、旧SSH鍵の未失効といった基本的なミスにより、インフラへの長期的な不正アクセスを許すケースも確認されている。これらは多くの場合、認証情報の設計や運用ポリシーにおける甘さに起因している。
このような背景を踏まえ、マシンIDの管理においては、次の5つの原則が重要となる。すなわち「最小権限」「短寿命化」「動的発行」「信頼境界の明示」「完全な可観測性」である。これらの原則に基づき、あらゆるマシンIDは動的に発行され、使用直後に失効可能でなければならない。また、使用状況の監査可能性と、即時の失効機構の整備は必須である。
次に、主要クラウド(AWS、GCP、Azure)やCI/C D環境における実装手法に触れる。AWSにおけるIRSA、GCPのWorkload Identity Federation、AzureのManaged Identityといったネイティブ機能を活用することで、Secretsレスかつ一時的な認証の実装が可能となる。加えて、GitHub ActionsやGitLab CIではOIDCやVault連携により、実行時にのみ有効なトークンを利用したセキュアなジョブ実行が現実のものとなっている。
さらに、Secretsのライフサイクル管理においては、生成・格納・アクセス・ローテーション・削除といった全てのフェーズをツールによって可視化・自動化することが求められる。Vault、AWS/GCP Secrets Manager、cert-managerなどの導入はその代表例である。
そして、ゼロトラストセキュリティの原則に照らしても、マシンIDは極めて重要な役割を果たす。すべてのリクエストが「誰が、何を、どこから」実行しているかを検証可能とするIdentity-Based Securityは、Workload Identityによってこそ実現される。
結論として、これからのセキュリティ設計において、マシンIDの戦略的管理は不可避である。上級エンジニアは、静的Secretsを廃止し、動的・短寿命・境界制御可能なID管理へと移行しなければならない。CI/C D との連携、クラウドネイティブ環境での統合、ゼロトラストアーキテクチャへの適合といった全方位での設計力が求められる。
本レポートが、担当する組織および当チームにおいてマシンID戦略を再構築する際の一助となることを期待する。
DONNADEXIGNは専門性の高い人材を高く評価し、チームとして各プロジェクトに柔軟に対応することを目指した組織運営を行なっています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前より、リモートワークスタイルを実施。国内外を連携したネットワークを構築したスタイルで、プロジェクトごとにチームを編成して取り組みます。働き方の自由度はとても高く、プロジェクトマネージャーのみならずヒューマンリソースマネージャーを設置して各自のワークフローとスケジューリング、チームバランスを数値化しながら管理。ライフワークバランスを時間だけでなく、経済的な側面でも重視したチームワークを実施しています。補助や手当も業務に関わることのみならず、プライベートも含めた支援も積極的にバックアップ致します。雇用体系・報酬体系及び形態共に多様性を重視することで、優秀な人材の確保と成長に成功しています。多様な分野における、高い能力と才能を重視した取り組みを実施しています。バックグラウンド、年齢、性別も様々です。ぜひDONNADEXIGNでチームの一員として参加して、専門性の高い能力を発揮してください。チーム一同、全面的なバックアップでお応えいたします。
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プロジェクトマネージャーPM及びプロジェクト管理者募集中。
・プロジェクト管理者:プロジェクトのリーダー及び管理業務を募集致します。ウェブ作成、アプリ作成、デザインチーム全般でのプロジェクトを管理する者であり、過去のプロジェクトはIT関連ではなくても歓迎いたします。他業種からの募集もお待ちしております。推定年収350万円〜プロジェクトごとの参加もできます。
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2022/12/8 XML-RPC
「XML-RPC」機能を制御している「xmlrpc.php」というファイルがDos攻撃などの攻撃にターゲットにされやすい傾向があり、今期において対応の検討をしていました。
2022/08Movable Typeセキュリティアップデートを踏まえた対応を検討。参照 https://jvn.jp/jp/JVN57728859/
2022/10より試験的にxmlrpc対策を実施。
2022/11より全てのウェブサイト・サーバー・アプリ及びサービスにつきまして随時対策を適応。
2022/12/07 全てのウェブサービスに対応完了(一部別の対応)
「XML-RPC」とは、遠隔手続き呼出し (RPC) プロトコルの一種であり、エンコード(符号化)にXMLを採用し、転送機構にHTTPを採用しています。 スマートフォンなどの端末からリモートで投稿する、外部サイトからのコメントや相互のトラックバック等の受付を可能にします。 「xmlrpc.php」が付属され 冒頭のように攻撃を受けるリスクのあるファイルがそのまま新しいバージョンでも引き継がれます。
運用上のリスク軽減にあたって運用にあたりDosやDDoSなどの攻撃を受けるリスクを軽減するため、「xmlrpc.php」に対しアクセス制限をかけることで対応いたします。
1.自社のxmlrpc対応プラグインを導入。
2.サーバーの設定ファイルを編集し、拒否する
.htaccess設定例 Order Deny,Allow Deny from All (一部のアクセスのみ許可とすることも可能。)
2021/12/14 Apache Log4j の脆弱性対策について(CVE-2021-44228)
世界的なニュースにもなり、緊急レベルのJava「Log4j」脆弱性による、多くのシステムに影響する恐れについて、DONNADEXIGNでは調査チームを発足させました。各種サービス、保守システム、Androidアプリ、Webサイト及び各種サーバーへの調査を実施いたします。
対策内容は以下の通りとし、調査における一時的な障害が発生することも考えられますのでご了承くださいませ。また、緊急措置として、各種プログラム又はプラグイン、サーバーなどを一部または全部の停止措置も講じる場合もありますので、その際は担当チームより報告いたします。
詳しいご質問やお問い合わせは、各担当にお問合せください。
最新版へアップデート内容
Apache Log4j 2.15.0
—2021 年 12 月 14 日 更新—2021 年 12 月 14 日現在、最新のバージョンとなっています。Apache Log4j 2.16.0
脆弱性の暫定的な回避策として、The Apache Software Foundation から、Log4j のバージョンに応じた回避策を実施いたします。Log4j バージョン 2.10 およびそれ以降
Log4j を実行する Java 仮想マシンを起動時に「log4j2.formatMsgNoLookups」という JVM フラグオプションを指定する
環境変数「LOG4J_FORMAT_MSG_NO_LOOKUPS」を「true」に設定する
Log4j バージョン2.10 より前
JndiLookup クラスをクラスパスから削除する。
Apache Log4j が使用されているソフトウェア等の製品ベンダへの調査又アップデートパッチなどの公開又は予定の調査報告。
Apache Log4j 1系のバージョンは、Lookup機能が含まれておらず、JMS Appenderが有効でもクラス情報がデシリアライズされないため影響を受けないとの情報を確認しています。
https://github.com/apache/logging-log4j2/pull/608#issuecomment-991730650 (2021/12/11)
JMSAppenderについて
https://logging.apache.org/log4j/1.2/apidocs/org/apache/log4j/net/JMSAppender.html
米国 瓜生エンタープライズ(金融・証券・データ・インフラ等)
日本ドンナデザイン開発事業部・デザイン部・デジタル部